本来の自分へ戻る旅(電子書籍)

本来の自分へ戻る旅

はじめに

「頑張っているのに、なぜか苦しい」
真面目に生きているのに、心が満たされない。
なかなかパートナーに出会えない。
人間関係で傷ついたり、自分に自信が持てない。

「何で私ばかり、こんなに苦しいんだろう」
そんなふうに感じることはありませんか。

もしあなたが今、
頑張っているのに人生がうまく進まないと感じているなら、
それはあなたがダメだからでも、努力が足りないからでもありません。

もしかしたら、何か別の理由があるのかもしれません。

実は私自身、長い間、苦しさが繰り返される人生を生きていました。
頑張っても報われない。
幸せになりたいのに、うまくいかない。
なぜか同じような苦しさが繰り返される。

でもある時から、人生の流れが少しずつ変わり始めました。
それは、成功法則を学んだからでも、強くなれたからでもありません。

むしろ、人生に行き詰った時。
そこから、思いもしない方向へ人生が動き始めたのです。

この本では、なぜ苦しさが繰り返されていたのか。
本当に求めていたものは何だったのか。
そして人生が動き始めたきっかけについて、私自身の体験を通して綴っています。

もし今、
「本当は変わりたい」
「もっと安心して生きたい」
「自分らしく生きられる人生を歩みたい」
そう感じているなら——
この本が、あなた自身を深く知るきっかけになれたら嬉しいです。

広谷百音

 

目次

はじめに
第1章 なぜか苦しさが繰り返される人生だった
第2章 心を救ってくれた「好き」との出会い
第3章 人生が動き始めた転機
第4章 本当の私を思い出すきっかけ
第5章 本当の自分に戻ると、人生は動き出す
第6章 自分を大切にするという選択
おわりに

 

第1章
なぜか苦しさが繰り返される人生だった

人生には、流れがあります。
物事が自然とうまく進み、安心感の中で生きられるときもあれば、頑張っているのに、なぜか苦しさが繰り返されてしまうときもある。
今振り返ると、私の人生は、まるで螺旋階段を下っているようでした。

子どもの頃から、なぜか理不尽に傷つく出来事が多かったのです。
いじめを経験し、人との関わりの中で傷つくこともありました。
クラスみんなの前で強く叱られ、大好きな両親まで否定されたように感じた出来事もありました。

恥ずかしかった。悲しかった。悔しかった。
でも、「私さえ我慢すればいい」そんなふうに思っていたのです。

一度、勇気を出して助けを求めたこともありました。でも状況は変わらなかった。
その頃からだったと思います。
私は少しずつ、自分の気持ちを閉じ込めるようになりました。

本当は悲しいのに平気なふりをする。苦しいのに我慢する。嫌なことがあっても笑う。
そしていつしか、“自分より周りを優先する”ことが当たり前になっていきました。

大人になってからも、似たような出来事は繰り返されました。
職場で理不尽な態度を向けられる。頑張っているのに報われない。傷つくことが続く。

「何で私ばかり?」そう思うこともありました。
でも当時の私は、苦しみの中にいた理由がわからなかった。

ただ、
もっと頑張れば変われる。
我慢すればうまくいく。
そう信じていたのです。

幸せになりたい。愛されたい。苦しさから抜け出したい。

そう願っていたのに、私は無意識の中で、
「私さえ我慢すればいい」
「家族が幸せなら、自分はどうなってもいい」
そう思っていました。

気づけば、傷つくことも、我慢することも、当たり前になり、
私は自分をないがしろにしながら生きていました。

そしてそれが、苦しさのスパイラルをつくっていたのです。

 

第2章
心を救ってくれた「好き」との出会い

人と接することが怖くなっていた私を救ってくれたのは、父が昔使っていた一眼レフカメラでした。

レンズ越しに広がる世界に、私は吸い込まれるように惹かれました。
ひとつひとつの操作が新鮮で、楽しかった。

「この光、きれい」
「この瞬間を残したい」

ただそれだけの感覚が、私の中に小さな光を灯してくれました。
いつの間にか、私は毎週のようにカメラを首から下げて撮影に出かけるようになっていました。
カメラに夢中になっている時間は、人の目を気にしなくていい。

評価もいらない。
正解もない。
ただ、自分の感覚で世界とつながっている。

あるとき姉に言われました。
「好きなことしてるとき、いつもイキイキしてるね」

その言葉を聞いたとき、私ははじめて気づいたんです。
——あ、私、これでいいんだ。

無理していない。
頑張っていない。
それでも、ちゃんと満たされている感覚。

今思えば、あの時間は、“本来の私”に戻っていた時間だったのかもしれません。
感性で世界を見ること。
小さな美しさに心が動くこと。
感じること。
それは、弱さではなく、私の個性だったのです。

でも——
人生は、このまま順調に進むわけではありませんでした。

 

第3章
人生が動き始めた転機

人生が大きく動き出すきっかけになったのは、人生が行き詰まった時でした。
私は同じことを繰り返していました。
頑張る。
無理をする。
自分を責める。

結婚して「これで幸せになれる」と思ったのに、なぜか満たされない。
やがて、離婚。

仕事だけでも認められたい。そう思ってまた全力で頑張る。
また無理を重ねながら働き続け、結果を出しても「まだ足りない」と思い続ける。

さらに職場で、上司からの精神的な圧力や理不尽な出来事に苦しみ、会社を辞めることになりました。
恐怖を感じるような出来事もあり、心も身体も削られていったのです。

当時の私は、もう限界でした。
会社を辞めたあと、私はぽっかりと穴が空いたような感覚になりました。

朝起きるのもつらい。
何もできない。
頑張ってきたのに、何をやってもうまくいかない。

人間関係も、仕事も、結婚も、頑張ってきたはずなのに。

——もう無理だ。

そう感じたあのとき、
何かが静かに崩れていきました。

“無理をして生きる自分”
頑張らなきゃ。
認められなきゃ。
ちゃんとしなきゃ。

そうやって、自分を置き去りにしてきた生き方が崩れたのかもしれません。

私は人生ではじめて、立ち止まることになりました。
当時は気づかなかったけれど、
あの出来事がなければ私は立ち止まることも、本来の自分へ向かうこともなかったのかもしれません。

でもむしろそこから人生が180度切り替わっていったのです。
ここから、本来の自分へ戻る旅が始まっていました。

 

第4章
本当の私を思い出すきっかけ

「もう無理だ」
そうやって白旗を上げたあと、不思議なことが起こりました。

今まで踏ん張ってきて、「頑張ろう」「頑張らなきゃ」と生きてきた私が、降参した途端——人生の流れが変わり始めたのです。

きっかけは、とある出会いでした。
私はその出会いを通して、自分自身の内面に向かう旅へ進むことになります。

それまでの私は、ずっと外側に答えを求めていました。
頑張ればうまくいく。認められれば安心できる。幸せになれる。そう信じてきた。

でも本当に必要だったのは、外側を変えることではなく、自分の内側とつながることでした。

私は少しずつ、自分の内側に気づいていきました。

そして、不思議な感覚がありました。
「これが私なんだ」
説明できないけれど、心の奥で何かがほどけていく感覚。

今まで弱さだと思っていたこと。
感じすぎること。
傷つきやすいこと。
人の空気に敏感なこと。

全部、ダメな自分だと思っていた。でも違った。
私はただ、人より少し感じる力が強かっただけだった。
だからこそ傷つきやすく、だからこそ人の痛みにも気づける。

そう思えたとき、私ははじめて、
「私は間違っていなかった」そう思えたのです。

少しずつ、確実に何かが変わり始めていました。

「変わらなくていい私」を思い出させてくれて、私は「自分を責める生き方」から、少しずつ離れていきました。

外側に答えを探し続けていた私が、自分の内側に安心を育て始めたことで人との距離感や関係性も、少しずつ変わっていきました。

すると、どうでしょう。
出会う人たちが、今までと変わっていったのです。
以前のように責められたり、攻撃されたりする関係ではなく、穏やかな人とのご縁が増えていきました。
職場の上司や同僚も、安心できる人たちになっていった。
家族関係も、少しずつ穏やかになっていきました。

そして、人生の中でもうひとつ大きな出会いがありました。

 

第5章
本当の自分に戻ると、人生は動き出す

その後、もうひとつ大きな出来事がありました。
それは、人生のパートナーとの出会いです。

でも私は、恋愛や結婚に対して、長い間傷ついていました。
20代後半で結婚し、その後うまくいかなくなった経験もありました。

愛されたい。
安心したい。
幸せになりたい。

そう願っていたのに、なぜか苦しさが繰り返されてしまう。
誰といても、どこか不安が消えない。
心から安心できる感覚が、私にはわかりませんでした。

だから「理想の条件」を求めていた時期もありました。
年齢。年収。仕事。見た目。
でも今思えば、それは全部“外側”です。

本当に私の心や魂が求めていたものは全く違いました。
私はただ、“心からつながれる人”を求めていたのです。
そのことに気づけたのは、内側に向かう旅を続け、自分自身とのつながりが深まっていったからでした。

そして流れの中で、今のパートナーと出会いました。
もし以前の私だったら、きっと出会っていなかったと思います。

なぜなら、その人は私が「条件」で探していた相手とはまったく違ったからです。
年齢も21歳下。しかも外国人。

私は日本人という枠の中で相手を探していました。
でも、内側に向かう旅を続ける中で、何度もインドへ通うようになっていました。
いつしか国籍や文化の違いに対する壁も、自然となくなっていたのです。
それも流れだったのかもしれません。

そして実際に会ったとき、不思議なことが起こりました。
心の奥で、すぐにわかったのです。

——あ、この人だ。

それまで誰といても消えなかった不安が、自然と消えていきました。

無理をしなくていい。
安心できる。
心からつながりを感じられる。
「大切にしたい」そう思えたのです。

彼と出会ったことで、私は愛とは何か、人とのつながりとは何かを深く学びました。
魂が磨かれた。そんな感覚さえあります。

もし私が、以前のまま外側ばかりを見ていたら。
もし、自分を受け容れられていなかったら。
もし、本来の自分へ戻ろうとしていなかったら。
きっと、出会えていなかった。

出会っても、気づかなかったかもしれません。

だから私は、こう思います。
人生で出会うべき人は、本来の自分に戻ることで、必要なタイミングに現れる。

そして人は、本当は条件ではなく“心からのつながり”を求めているのかもしれません。

あの出来事を境に、私は負のスパイラルから抜け出し、人生の流れが少しずつ変わっていました。
本来の自分の道へ進むことになって、負の連鎖がほどけていった——そんな感覚です。

そして、その旅の中でマヤ暦にも出会いました。
最初は、なぜか惹かれた。
ただ、それだけでした。

私はマヤ暦を通して、自分の本質を深く理解し始めました。
人と比べる癖がやわらぎ、そのままの自分を受け容れ、「私には私の道がある」そう思えるようになっていったのです。

 

第6章
自分を大切にするという選択

振り返ってみると、人生の流れが変わり始めたきっかけは、外側を変えようとすることではなく、自分との関係を結び直したことでした。

以前の私は、認められたい。愛されたい。必要とされたい。
そうやって、ずっと外側に安心を求めていました。

でも本当に必要だったのは、自分を大切にすることだったのです。

それは、本当の自分に戻っていくこと。

無理にポジティブになることでも、弱さを消すことでもありません。
「これも私だね」と受け容れること。

自分の心の声を無視しない。
感情を否定しない。
疲れたら休む。
嫌なものを嫌と言っていいと、自分に許してあげる。
その小さな選択の積み重ねが、人生を少しずつ変えていきました。

自分とのつながりが深まっていくと、不思議と人との関係性も変わっていきました。
無理に合わせたり、我慢を重ねたりすることが減り、気づけば私を苦しめていた環境や関係性は、自然と離れていったのです。

気がつけば、内側に向かう旅は10年になります。
心理、自己理解、瞑想、意識の学びなど、国内外での学びと自己探求も重ねてきました。

遠回りに感じたこともありました。
それでも今、私はこの旅が心から楽しいと感じています。
なぜなら、本来の自分へ戻っていくことこそが、私の道だからです。

人生が動き出すのは、何か特別なことをしたときではなく、
“本来の自分とのつながり”を取り戻し始めたとき。

私は、今そう感じています。

 

おわりに

ここまで読んでくださったあなたへ。
本当に、心からありがとうございます。

かつての私は、夢は叶わないものだと思っていました。
人生は我慢の連続で、何かを犠牲にしないと願いは叶わない。
そんなふうに信じて、無理をして生きていたように思います。

でも、どんなに遠回りをしても、諦めきれない気持ちがありました。

「本当は、私も幸せになりたい」
「本当は、私も自分らしく生きたい」

その声に気づけたことが、すべての始まりだったのだと思います。

もしあなたが今、自分に厳しくしすぎていたり、無理をして頑張りすぎているなら――
どうか知っていてください。

あなたが苦しさを感じてきたのは、弱いからではありません。
それだけ傷つきながらも、一生懸命に生きてきた証です。

そして本当は、あなたの中にはすでに、必要なものがある。
私はそう信じています。

本来の自分に戻ると、本当に必要なつながりが生まれます。

この本が、あなたがあなたに還っていくための小さな道しるべになっていたら、とても嬉しいです。

私はこれからも、案内人として、
本当の自分を知り、自分らしい人生を歩いていきたいと願う方が安心してその一歩を進んでいけるよう、心を込めてサポートしていきたいと思っています。

あなたが、あなたらしい光を取り戻し、
これからの人生をやさしさと喜びで満たされて生きていけますように。

 

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